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【完全ガイド:総合コンサルティング】デロイト、PwC、KPMG、EY、アクセンチュアの各社特色、事業内容と戦略コンサルティングとの差異を詳細比較!

企業が日々複雑化し、競争率が高まるビジネスランドスケープにおいて、経営戦略の策定から業績改善まで、あらゆる企業課題を解決するためのパートナーとして総合コンサルティングが求められています。その中でも、デロイト、PwC、KPMG、EY、そしてアクセンチュアは圧倒的な知識と経験を誇る大手総合コンサルティング会社です。しかし、これらの企業が提供するサービス内容や特色はそれぞれ大きく異なり、その各社の特徴や戦略コンサルティングとの差異を理解することは、企業が最適なパートナーを選択する際に必須となります。今回は、これらの大手総合コンサルティング会社の特色や事業内容、そして戦略コンサルティングとの差異を詳細に比較し、完全ガイドとしてご案内いたします。どの企業を選択するべきか迷っている方、または把握しておくべき情報を探している方はぜひご一読ください。

 

「戦略コンサル」と「総合コンサル」の違いは?

コンサルタントは事実上、企業のビジネス課題を解決する特別なタスクフォースであり、クライアントの複雑な経営問題に対するソリューションを提供することが主な職責です。その専門分野に応じて、戦略コンサルタントやITコンサルタントなどに分けられます。

彼らはその知識深さやスキルの高さ、そして長時間の勤務によって報酬を得ており、その経験と知識をさらに活用して再就職や起業を選ぶ人々が多いという特徴があります。就職活動を行っている学生たちにとって、特に注目すべきコンサルタントという職種は、「戦略」と「総合」の二つに大別されます。

戦略コンサルタントは、企業のビジネス戦略を創造する役割を果たし、企業の利益を増大させるための革新的なアプローチを提案します。それとは対照的に総合コンサルタントは、企業全体の問題解決に取り組みます。戦略立案だけでなく、人材育成から組織改革、ITの導入まで、企業の幅広い分野で支援を提供します。

簡単に言えば、戦略コンサルタントは経営戦略の観点から必要な策を提案し、総合コンサルタントは企業の全体像を見て、社員の心身を含めた全面的なサポートを行います。どちらも企業の成長と発展を見据え、その達成を支持する重要な役割を担っています。

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大企業の経営戦略を考案

戦略コンサルタントは、一般的に「戦略的な専門家」と呼ばれ、企業が将来取り組む可能性のあるさまざまな選択肢を見つけ出し、最善のビジネス戦略を作り出す役割を担っています。彼らの存在は特に大規模企業にとって重要で、企業の規模と複雑性から生じる課題に対処するための戦略が求められます。

戦略コンサルタントの業務範囲は広範で、企業の長期的なビジョンの策定から、それを実現するための具体的なプランの提案まで含みます。競争分析、市場トレンドの調査、そして企業の内部能力の評価などはそれぞれ絶えず変動する要素であり、それらを踏まえた上で、有効かつ適応できる戦略の開発が要求されます。

大企業の経営上の問題はますます複雑化しており、新規ビジネスの開展から既存のビジネスプロセスの効率化、新しいビジネスモデルの探索、そして人材育成に至るまで、様々な課題に対処する必要があります。このような状況下で戦略コンサルタントは、事実上、組織の経営戦略を設計する重要なパートナーとなります。彼らが提供する洞察と戦略は、企業が未来に向けて進むべき方向を示し、競争上の優位性を確立するための道筋を提供する貴重なものとなります。

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戦略から実行まで「総合的に」企業を支える

総合コンサルタントは、企業が抱える多様な経営課題に対し、それを総合的に解決するための専門的なサポートを提供する存在です。彼らの役割は、ビジョンの設定や戦略策定から具体的な行動計画の立案、その遂行支援や問題解決に至るまで多岐にわたります。

総合コンサルタントは企業の全体を俯瞰し、個々の業務やタスクを「総合的に」評価することで、問題や改善点を発見し、それに対する適切な解決策を提示します。それらは範囲も広く、組織運営からマネージメント、人事、財務、営業など、あらゆる要素に及びます。

また、彼らは企業が目指すゴールを達成するために、戦略立案からその実行までの全行程をサポートします。具体的には、行動計画の作成から、その遂行の進捗管理と必要に応じた改善提案までを担います。

総合コンサルタントの真価は、企業の全体像を捉え、その発展と成功を加速すべく、戦略的なアドバイスと具体的な行動提案をすることにより発揮されます。そのため、彼らは、企業が本質的な価値を追求し、競争優位性を高め、持続可能な成長を実現するための重要なパートナーといえるでしょう。

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アクセンチュアとは

アクセンチュアとは、アイルランドを法人登録地とし、世界最大規模の経営コンサルティングファームの一つであり、その設立は1989年にさかのぼります。全世界120ヵ国以上にわたる彼らの活動は、約73万8千人に及ぶ従業員によって支えられています。

同社の優れたビジネス戦略は、デジタル、クラウド、セキュリティ等の最新技術を駆使し、その結果を最優先に置いていることです。これを実現するため、アクセンチュアは「ストラテジー&コンサルティング」、「テクノロジー」、「オペレーションズ」、「インダストリーX」、「アクセンチュア ソング」の5つの領域に分かれたビジネスユニットを持ち、柔軟にクライアントの課題に適応できる体制を築いています。

システム開発部門を持つことで、外注により生じる問題を排除し、クライアントへのレスポンスを迅速に行っています。その信頼性とデジタル分野での優れた実績により、Fortune誌の「世界で最も賞賛される企業」に20年連続で選ばれているのです。

また近年は、デジタルマーケティング領域への事業拡大も進めており、2016年にはデジタルマーケティング企業であるIMJの株式過半数を取得。これにより同社の立ちはだかるビジネス課題解決を更に広範にする戦略が推進されています。

アクセンチュアは、社員一人ひとりが担当クライアントの成功を自社の成功と定義し、固有の信念を体現しています。これからもそのクライアントファーストな姿勢は、更なる発展を見せ続けるでしょう。

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デロイト トーマツ コンサルティングとは

デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)は、世界最大級の専門家ネットワークを有しているDeloitteグループのメンバーファームであり、監査法人トーマツグループのコンサルティングファームです。DTCは、企業や公的組織に対して、経営戦略策定から業務改革、システム導入まで全体的に支援しています。

DTCの特色は、深い専門知識と創造的な思考力を活用した問題解決能力です。クライアントが直面する問題を一緒に洗い出し、具体的な解決策を示します。さらに、Deloitteのグローバルネットワークの一員として、世界中からの情報と実績を活用して、他社にはない高品質なコンサルティングサービスを提供することが可能です。

世界22カ国以上でサービスを提供するDTCは、グローバルな視野とローカルな理解を組み合わせることで、企業の成長を最大限にサポート。壮大な規模と深い経験を武器に、幅広い業界と機能に対応しています。

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PwCコンサルティング/PwCアドバイザリーとは

グローバルに展開しているプロフェッショナルサービスの大手、「PwC」の一部門である「PwCコンサルティング」及び「PwCアドバイザリー」は、企業のビジネスにおける難問を解決するための支援を提供しています。戦略、運用、リスク&規制、デジタルといった四つの領域に特化し、それぞれに精通した専門家として高度な提案を行います。

中長期的な視野を持ち、市場をリードする戦略の策定を行う戦略領域。ビジネスの日常的な運用を洗練させ、企業の成長を支える運用領域。法律や規制を尊重しつつ、リスク管理を最適化し、安定した経営基盤を築くリスク&規制領域。そして、デジタル技術の豊かな可能性を最大限利用するデジタル領域。これら四つの領域でそれぞれ深い専門性と視野を生かし、企業の成長と新たな価値の創造をサポートしています。

PwCコンサルティングやPwCアドバイザリーの長所は、各領域の専門家が連携し、企業が直面する課題解決を適切にサポートすることにあります。これはPwCが世界中で信頼される理由の一つであり、その独自性と強みとなっています。

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KPMGコンサルティングとは

KPMGコンサルティングはKPMGのメンバーファームであり、あずさ監査法人のグループ企業です。その業務内容は財務監査からリスク管理、税務アドバイザリー、企業再編までと多岐にわたります。その極めて汎用性の高い専門知識と深い業界理解により、多くの企業の長期的な成長と持続可能性を切り拓いてきました。辣腕のプロフェッショナル集団は、戦略立案、業務改革、人材育成といった様々な領域でクライアントのビジネスを支援します。

独自の組織風土作りもKPMGコンサルティングの特徴の一つです。社員が改革の主体となり、より良い働き方を追求するプロジェクトLEAPは、その一例です。自由化された服装選択や在宅勤務など、従業員の提案から形成された開放的な社風があります。このような独自の組織風土は、経営改革だけでなく社員自らが会社作りに関与できる面白さを提供しています。

また、KPMGコンサルティングはRPA(ロボットによる業務自動化)に力を注いでいます。これは現代のビジネスニーズに対応するための重要な取り組みで、早稲田大学の業務改革などを成功させてきました。RPAの導入により、作業品質の向上と同時に約30%の業務削減効果をもたらし、年間で数千万円相当の生産性の向上が見込まれています。

時代の変化を先読みし、それに応じた具体的な戦略とソリューションを提示するKPMGコンサルティング。その一貫した姿勢こそが、150を超える国と地域で活動する世界的なコンサルティングファームの真骨頂でしょう。

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EYストラテジー・アンド・コンサルティングとは

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)は、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのメンバーファームで、新日本監査法人のグループ企業です。ビジネスコンサルティングを中心として、成長戦略の策定や経営改善に至るまで、各企業の課題解決を支援しています。このラインナップは様々な分野に及び、デジタル化やオペレーション管理の最適化まで取り扱っています。

金融から製造業、消費財、ヘルスケア、エネルギー業界の企業まで、EYSCは各業界に対し、グローバル視点と戦略的思考をもち、最新の業界知識を駆使したサービスを提供しています。データ活用の推進から人材マネジメントの改善まで、その対応範囲は広範であると評されています。

さらに、EYSCはイノベーションの推進と新ビジネスチャンスの創出にも重点を置き、企業のパートナーとして共に解決策を追求しています。これからも経験豊富なEYSCは、最適な戦略立案だけでなく、それを実現するための具体的なアプローチを提案し続け、企業が目指す理想の未来へと導く役割を果たしていくでしょう。

企業の成長期におけるEYSCの存在は、その新たなアドバイザリーの体制とともに、期待と評価が高まる状態です。比較的新しいファームであるからこそ、これを活力に若手の芽を多く生み出す環境を持っていると言われています。

また、EYグループは、世界的にも非常に人気のある組織であり、ビジネスランキングですら常に上位に位置しています。そのEYSCは、プライドが高く穏やかな社風を持っていると評判で、実際に内定を獲得した方々からも、そのイメージが称賛されています。

まとめ

全ての企業が異なる戦略と特色を持つ5つの大手総合コンサルティング会社、デロイト、PwC、KPMG、EY、アクセンチュアを詳細に比較しました。最適なコンサルティングパートナーを選び、戦略的な意思決定を行うための情報提供が目指されています。